
市場に出されていたスギは、主に4mが主でした。ヒノキは長尺もの(6~8m)も結構ありました。この年輪幅を見ていると、林業を行う覚悟と誇りを感じますね。
訪問時、岡橋会長と半日ゆっくり対話できましたが、その中でドイツ視察時に話をしてくれました。高性能林業界を使っている現場は、ほとんど暴風被害で荒れた林地を処理するために導入したとのこと。どこか荷重がかかっているかわからない風倒木処理をするのに、これらの機械が効果を発揮したとのこと。通常の永続的に林業を実施する現場ではほとんど使われていないとのことです。
また、風倒木処理で高性能機械を導入した業者で、その後使い続けた業者は、生産性を追い求め、過酷な労働が付きまとい、大きな労働問題にもなっているとのこと。やはり予想通りです。
調べてみますと、1990年と1999年に1億5千万m3もの被害木が発生し、どうもその処理用に開発されたようですね。処理後、高性能林業機械が売れなくなり、ちょうど国あげて興味を示した日本に販売攻勢をかけたようです。林野庁の「新生産システム」「森林・林業再生プラン」はその餌食になったのですね。まんまとこれにのらされた日本政府に猛省を促したいですね。そして早くこの施策を転換させないといけないですね。これまで、示してきたように森林環境破壊を起こす可能性が高く、原木市場破壊を間違いなく起こすこの施策を早く止めないといけないと強く感じますね。
