自伐型林業を展開する、吉野の清光林業
訪問の目的は、今後の自伐支援組織立上の協力依頼でしたが、現在行っている現場も見させていただきました。さすがの林業を展開しておられます。
150年の山の間伐現場から30年の木の間伐現場、最終形の14回間伐した現場まで幅広く展開しております。
1回の間伐はやはり2割までにしているため、現行の補助制度に合わせるのを苦労していると言っておりました。
相変わらず作業道は丁寧に敷設しておられます。2年前の豪雨、今年の豪雨でも1箇所の崩壊も起こらなかったと自信を深めておられました。近隣の地域(十津川や和歌山)では作業道崩壊が相次いだようです。京都のかの地域もかなり崩壊したようですよ。
それでいて現場メンバーの収入はかなりのものです。若者でも年収400万はいけているようです。収入がよく、就業者も多くつくれ、環境保全型林業を展開できる自伐型林業を日本はもっと見直すべきです。橋本さんの森もそうですが、この現実を直視すべきです。
岡橋さんが理想的な作業道になっているという箇所も見せていただきました。
自伐型林業の凄さをあらためて認識する日になりました。
実は昨日、吉野から大阪に移動して、近畿中国森林管理局で話をしてきました。国有林を有する各県の市町村の代表の方が集う集会でしたが、岡山県新見市や三重県亀山市の市長さんは大変理解していただき、また森林管理局長や次長さんもよく理解していただいた感じです。この中から森林管理局も協働する形で、自伐型林業展開が生まれるかもしれないような雰囲気も感じました。理解は着実に広がっています。林野庁政策に早く押しあがってほしいところです。
今回は吉野で1泊し、岡橋会長と一杯やることもできました。
今回はなかなか有意義な転戦になっています。
150年のスギの間伐現場、実に雰囲気がありますね。
写真は、ヒノキ末口42cmが、50万円/m3、48万円/m3ということです。凄い価格です。吉野ヒノキもスギに劣らず立派なブランドです。
立派なヒノキは、やはり檜です。