土佐の森と連携しながら、自伐林業を展開する安藤さん。地元集落の方々の山を集約し、安藤さんを中心とする「チーム安藤」を組織して、集落営林型の自伐林業を本格展開させております。今年5年目を迎え、さらなるステップアップを目指します。集落営林型の森林経営モデルに、自伐林業を核とした中山間地域の生業スタイルモデルを構築し、全国モデルとしてアピールしたいですね。その体制も実績も着実についてきた感があります。今年はこの「チーム安藤」に注目です。
自伐林業始めて4年、その間に敷設した作業道約5km。標高差500mほどある尾根に到達し、尾根沿いを進む幹線作業道。
尾根を一気に駆け上がる幹線作業道。
まだ幹線作業道だけによるため、搬出は軽架線中心です。視察者も相次いでおります。
「チーム安藤」は林業専業ではありません。自伐林業が核になっていますが、このように製材も実施しております。これも本格的です。さらに木工等の製品化、畜産、シイタケづくりと多様な副業を展開しております。
これが、極めつけの副業、大工です。昨年は本格的なリフォームも手掛けました。自分で伐って、自分で製材し、自分で建築するという。本当の「新生産システム」ですね。坪単価も安いのです。自伐林業家はこういう風に、どんどん副業を増やしていきます。また新たな流通システムまで構築していきます。山も多目的に活用していきます。こういう好循環の仕組みを拡大してゆけば、林業、木材産業の新たな展開が見えてくること間違いないですね。これが自伐林業の強みです。亀のような歩みに見えるかもしれませんが、これが林業、中山間地域再生の近道と言えるのではないでしょうか。