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先日視察に来てくれた「壊れない道づくり研究会」の会長であり、「清光林業」の会長であり、また新たに設立する「自伐型林業推進協会」の正会員にもなっていただく予定の、岡橋清元さんが、全林協から新たな作業道づくりのマニュアル本を出版されました。
本日、岡橋さんよりわざわざ送っていただきました。まことにありがとうございます。
自伐型林業者には大いに参考になる本ですので、みなさん是非購入して道づくり読本としてください。

大橋慶三郎さんや岡橋さん、橋本さんの作業道は自伐林業者の作業道です。施業委託型の請負事業体では、なかなかこのような道づくりはできません。このあたりのニュアンスがわかるようになると自伐型林業の凄さがわかりはじめますね。

岡橋さんはこの本の「はじめに」のところで、作業道づくりを始めた当初大崩壊させ、美林を失い悔やんでいるころ、大橋慶三郎さんとの出会いを次のように書かれています。
「『あなたが人に頼らず自分でやるならお手伝いしましょう』。この時の言葉を今でもはっきりと強烈に耳に残っています。以来、大橋式作業道の虜になってしまいました。」と、
『人に頼らず自分でやるなら』と大橋さんは岡橋さんに言われています。まさしく自伐林業を実践するなら、ということですね。
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「100m3で1000万円稼ぐ」

理想的な話で、木材価格が高騰していた時には実際にあったのでしょうが、現状価格の原木生産だけでは到底ありえない話です。また吉野の300年の木を出荷する林家の話でもありません。
ここ数年で自伐型林業を始めた方が、これに近い状況を現実化させようとしています。

マーケティング的に、売上を分解すると「売上=客数×客単価」です。林業で言うと「売上=生産量×木材単価」となります。現在スギの原木単価は1万円程度ですので、一千万稼ごうとすると、1000m3の原木出荷が必要となります。一人が1000m3出すのはなかなか難しい量です。高性能林業機械を入れてやろうとすると、今度は経費が増大し、きびしくなります。既存流通(CLTや集成材用の原木出荷)量を増やしてこれを実現させるのはかなり厳しいですが、単価を上げる手法というのがもう一方にあります。

彼は、6次産業化で実現させようとしています。
原木生産も自力でやり、製材も自力でやっています。さらに自然乾燥させ、「土佐派の家」の設計士と自元大工さんと組み、直接消費者と取引しています。2年ほど前からリフォームを始め、今年度は2軒の新築を手掛けています。木をふんだんに使う家で一軒当たり100m3近く使うようです。それでも消費者にとってはそれほど高価ではないようです。

25年度当初は、彼は原木を300m3程度出荷する予定でしたが、市場への出荷を止めすべて新築の家にまわすことになりました。その結果A材の出荷量は130m3程度で、100m3の製材製品をつくった感じです。自然乾燥技術も高く、設計士には気に入られており、かなりいい値で取引できています。
現在自伐林業始めて6年目ですが、一番少ない原木出荷量で、売上は過去最高になっております。こういう状況が続くようなら、補助金などいらんと言っています。
ニッチかもしれませんが、新たな木材流通をつくったと言えます。家の施主も気に入っているようで、拡大の余地はありそうです。

これが自伐型林業の特徴ですね。考える林業、工夫する林業です。こういう自伐林家が全国でたくさん生まれてほしいですね。
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