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土佐の森・救援隊が今最も重点的に支援しているところが気仙沼です。被災地支援活動としてスタートしましたが、地元団体も本気になり、一気に加速しております。
システム内容は、高知県仁淀川町にて実施したシステムとほぼ同じ内容です。
自伐林業+木質バイオマス利用+地域通貨です。
仁淀川町システムとは、木質バイオマスのエネルギー利用の手法が手直しされておりますが、収集システムはまったく同じと言えます。
しかし、立地は全く逆で、仁淀川町は山間地で、かつては林業盛んな地域、気仙沼は三陸の海沿いの漁業地域で林業はほとんどなかった地域です。
しかし、同じ仕組みを導入してみると、全く同じ推移、同じ結果が出つつあります。実は、出荷者数、出荷量とも気仙沼が上回っているのです。これにはちょっと驚きました。被災地の真剣さゆえのことだと感じます。
この事実は、土佐の森方式や自伐型林業が、全国どこでも対応可能であることを証明しています。すごいことですね。

仁淀川町事例も、定年退職者や高齢者農家たちが、先陣を切り、若者があとから追っかけました。
実は気仙沼も全く同じ状況です。八瀬地区というところ定年退職者や高齢者農家が集まり、経営計画を立て持続的に自伐型林業を展開する覚悟を決めております。
自伐林家養成塾を繰り返すことにより、定年後であっても、きちんとした林業が展開できることがわかってきたのでしょう。是非頑張ってほしいですね。
今後は、若者が追随できる状況をつくっていきたいですね。
そして日本の林業を変えていきたいですね。

最近はマスコミにも取り上げられるようになりました。

(先の土日におこなった、初心者向けのチェーンソー研修です。過去最大の参加者となり、興味を持つ地元住民が急増しております)
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(昨年から参加している、中級者組です。作業道敷設の路線入れの研修中です)
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12月前半は、四国ウイークでした。四万十市、宇和島、嶺北、湯郷温泉、佐川町と対応しました。

四万十流域では、四万十市と四万十町の住民グループ、議員さんたちが中心に奮闘しています。自元県会議員さんも支援してくれるようになっているのですが、四万十市と四万十町の行政がまだ、どこ吹く風です。
高知県の市町村は、どうも県におんぶにだっこというか、自らで考え判断する力が弱いようです。高知県に動いてもらわないと、動かないのでしょうか。地域では盛り上がり、事例もできつつあるのですが、この点が残念なところですし、今後の課題です。

宇和島では、漁業関係者が森林整備に興味を持ち始めてきました。
「森は海の恋人」というが、畠山さんたちでも、実際にやっていることは、源流の山に行って時々植樹しているだけです。ほとんどパフォーマンスです。鋭いことにこの地域の方はちょっとそこ気付き始めていました。本当の「森は海の恋人」運動は自伐型林業の展開です。徐々に動いてくれるといいですね。

湯郷温泉は、温泉旅館等へ薪ボイラー(ガシファイアー)を導入し、地域の自伐林業者が供給する薪の地域循環システムを構築しようという取り組みです。地域は林業従事者を増やせ地域振興になり、旅館は経費削減、地球温暖化対策が図れ、新たな旅行商品もつくれるような取り組みです。
写真は、徳島の三好市ですが、一気にガシファイアーが15台(5か所)に導入されております。ちょっと、薪循環がこちらが理想としている地域循環システムになっていない(業者優先)事が不満ですが、湯郷で理想的に構築できれば面白いなと思っています。
この新聞記事、1200トンの薪を利用し経費が3千万というのは、ちょっとおかしいという気がしますが、15台で1200トンの使用というのがガシファイアーの特徴です。生木が燃えるため量が少なくて済むのです。全部で1125kwhで1200トンです。チップボイラーだとこの2倍上の燃料が必要となるでしょう。それから1200トンの需要というのは田舎においては十分商売ベースの量ですね。湯郷でさらにレベルの高い薪ボイラーシステムを構築したいですね。

佐川町では、町職員を集めて自伐型林業の勉強会です。町あげて自伐型林業推進をすると決めた佐川町がじわっと動き出しました。
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民主党政権が誕生した時、ひょっとしたら林業もいい方向に動かうのでは、と期待したものだが、すぐにこの期待は無残に破られました。「森林・林業再生プラン」が案として出てきた時には、「これでは自伐林業は潰される」と、凍り付いてしまったことを昨日のように思い出します。

これはまずいと、民主党批判(特に管直人元首相)、林野庁批判を必死で叫んでいたことを思い出します。しかし、この反対への大きな振れが、自伐林業展開に本気にさせてくれたのも事実です。
そんな折、東北の大震災が起こり、岩手の自伐林業支援者の方の縁で、津波被災地支援(仕事づくり)を自伐林業で支援させてもらうことができました。そしてそれを被災地が受け止めてくれ、実践し、評価されるようになりました。
今振り返ると、この展開が大きく今の流れを創った感があります。

水産業中心で、林業があまり盛んでなかった三陸沿岸で自伐型林業が形になってきました。これが、全国で中山間地域活性化を本気で考えている地域に飛び火したような感じです。(まだまだ点ですが)
総務省も評価してくれるようになり、民主党政策を批判する、当時野党の自民党議員(特に中谷議員)も評価してくれるようになりました。民主党の林業部会長で、農林水産省の政務官をしていた梶原議員も「管政権の林業政策は事業体一辺倒で地域を無視しすぎた」と反省し、また同じ民主党の石田議員も同調してくれ、「森林・山村多面的機能発揮対策事業」の創設につながりました。
自民党に政権が移り、自民党農林水産戦略調査会長となった中谷議員は、自伐型林業の支援を本格化させてくれ、総務省の新藤総務大臣は自伐型林業に興味を持ち、高知へ視察。また副大臣の坂本議員も続いて視察。(今、坂本議員は衆議院農林水産委員長になっています)
林野庁内部の幹部も、偏重しすぎた森林・林業再生プランに反省し、自伐林業を評価する方も増え始めました。森林管理局でも、国有林への自伐型林業展開を検討する動きも見え始めました。

こういう中で来年度、大きく森林経営計画制度が修正され、自伐林家、自伐型林業者が立案しやすくなりました。正直、森林・林業再生再生プランは、消え去ってしまった感があります。林野庁も「もう、森林・林業再生プランという単語は言わないように」と、完全に過去になったような言い回しです。
当然、これらの修正がすべてこちらの要求で変わったわけではないが、差別的な制度が是正されたことは喜ばしいことですね。

マイナスから振出しに戻りました。これからがプラスにする本当の勝負です。
さらに日本の林業を良い方向に向かわすための、本当の闘いはこれからですね。原点に返り、新たにスタートさせたいですね。皆さん、よろしくお願いいたします。
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写真は穏やかな松島だが、昨日石巻にて自伐型林業挑戦者との打ち合わせに参加された4人中3人が、大震災の津波では危機一髪の体験をされていました。打ち合わせ終了後の懇親会で、津波当日の話になり
雄勝から参加の方は自宅で地震に合い、津波が来るということで近くの丘に避難したが、予想を上回りその丘に津波が押し寄せてきた。あわてて丘にある木によじ登って何とか津波を回避したが、海水をかぶり寒さで本当に死にそうだったという。
研修をおこなっている皿貝地区は、あの大川小学校の北上川を挟んで対面に位置するところだが、今日参加者の一人はこの大川地区に当日おり、小学校の近くを皆と一緒に避難中に津波に襲われたとのこと。地域の中心者であった彼は、皆を誘導しながら高台を目指しているときに津波に襲われ、間一髪免れたが背中に波をかぶったとのこと。すぐ1m後ろを逃げていた仲間は、波にさらわれ亡くなったという。
もう一人の若者は仕事で女川におり地震に遭遇。車で高台に逃げようとしたがあちこちで渋滞が発生、路地を縫いながら逃げていたが波が迫り、最後は車を捨てて走って高台に逃げ間一髪助かったという。

皆、凄まじい体験をしている、被災し、家を失い、仕事を失い、今自伐型林業で再起をはかろうとしている。こういう真面目な庶民に、支援の手はきちんと来るべきであろうが、どうもそうではない。しかし、我々が微力ながらこの人たちに到達している。何とか力になればと勇気もでる。しかし、皿貝チームはちょっと壁にぶち当たっている。彼ら仲間の山(約40ha)で自伐林業を展開しようとしていたが、森林組合が先に森林経営計画を立てていることが判明。行政と森林組合からストップがかかる形になってしまった。山林所有者である彼らは委託契約をしたつもりなかったようだが、判を押してしまっていたのだ。契約は成立しているということだ。しかし、被災者である彼らが必死で自分の山で自立しようとしているのである。森林組合等は既得権益を、この場に及んでも主張するのではなく、地域住民の必死の姿に耳を傾ける事が必要である。計画変更に応じ、共同経営なりにすべきである。どうしてもやるのなら下請けにという話も出ているようで、とんでもないことである。もっと山林所有者を向いて対応すべきである。次の交渉がよい方向に行くことを祈りたい。我々も必死で対応しないといけないと改めて感じた。
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