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東北の津波被災地に入り始めた直後、林野庁の林政審議委員を務める林学専攻の大学教授と、同じく林野庁のバイオマス委員を務める大学教授2人に、「東北は高知と違い、森林所有形態や文化が違う、自伐林業などできるわけがない、自伐林業など高知の特殊事情だ。自伐林業で復興支援など考えが甘い。あきらめて帰った方が身のためだ」と、忠告されました。

それからまだ2年ですが、どうでしょう。
岩手大槌町の吉里吉里地区で始まり、宮城気仙沼市、登米市と続き、石巻市、陸前高田市へも上陸し始めました。その他の東北地域では、秋田県由利本荘市、福島県南会津町、宮城県大崎市へも広がり、そのた複数の地域から打診も来ております。大学教授お二人に、そのまま言葉を返してあげたいですね。「倍返し」とは言いませんが。

吉里吉里では既に5人が専業自伐林業化しており、
気仙沼市では、自伐林業と木質バイオマスシステムを連動させていますが、半年で70人以上の市民出荷者が湧き出てきて、この中から8人が自伐林業を主業とするために自伐林業チームを立ち上げる準備をしています。就業ピラミッドが復活し始めました。
このモデルがどんどん広がって行くこと間違いないですね。

吉里吉里チーム
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気仙沼の地域材収集状況
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石巻チームの研修状況
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由利本荘チームの研修状況
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気仙沼八瀬チームの打ち合わせ状況
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9月10日は、総務省の坂本副大臣が自伐林業を視察に来られました。
今回は四万十流域の自伐林業家と交流です。ベテランの自伐林家から、これから始める若手チームや、自伐林業を目指す地域おこし協力隊たちが出迎えました。
昨年、シマントモリモリ団が間伐を実施した現場で懇談しました。山での懇談会は様々な意見や対話ができ、充実したものになりました。
坂本副大臣はじめ総務省、県庁職員や県会議員の方々も自伐林業の可能性を感じてくれたのではないでしょうか。山奥に若者が十数人集結しているわけですから、これだけでもすごいことですね。

夜は、懇親会も行い、総務省職員、県職員とよい交流ができたと思います。特に、県庁の林業部局の方々が自伐林業推進への取り組みに弾みがついたと感じます。ここのところ急速に自伐林業への理解が深まってきています。総務省とうまく連携することでさらに進展させたいですね。
皆さん、よろしくお願いいたします。
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最近秋になり、飛行機からの視界が良好になってきました。
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高知東部の山は主伐期に入ってきている感がありますね。どんどん加速度的に皆伐地が増えています。それと同時に土砂流出が激しさを増しているのも一目瞭然です。皆伐跡地もそうですが、主伐する山へ向かうために敷設された作業道が、かなり崩落しているのが目立ちます。高性能林業機械が入るために、大きい作業道が敷設されているだと思います。

所有と施業を分離した林業は、50~60年でこの主伐をおこないます。最近は山の集約化によりこの面積単位が大きくなっています。非常に危惧されることです。この現代では当たり前になってしまった「所有と施業を分離」した林業は、こういう土砂流出や山林崩壊を誘発します。
また、所有と施業を分離したままで主伐をおこなった場合、所有者は再造林など絶対にしません。もう林業やる気もないわけですから、だれがこの費用負担をするのでしょう。県や国の行政が税金で負担するのでしょうか。かつての拡大造林時は、山林所有者自らが家族労働で植林したため、今に借金を残していないから、今山が使えているのです。当時、植林を山林所有者がおこなわずに、森林組合等に委託して実施した「分収造林」は今破綻していますね。所有と施業を分離した林業は破綻する証明になっています。まだ破綻同然の林業形態を維持するのでしょうか。森林・林業再生プランは、この破綻林業一辺倒にしようとしたわけですから、本当に馬鹿げています。
そろそろ目を覚まさないと大変なことになりますね。

この問題点をカバーすることができる林業が、自伐林業です。自伐林業で日本林業再生と中山間地域再生をおこなわないといけないですね。
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JST(科学技術振興機構)の「地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会」領域のプロジェクトを3年前からおこなってきましたが、9月にて終了します。
このプロジェクトは政策提言して、それを社会に実装させることを重視しています。
我々も昨年度末より、与党自民党、総務省、林野庁、高知県に自伐林業推進の政策提言と、具体的展開の提案をおこなってきました。

その結果、
与党自民党は先の参院選挙公約に、森林組合・素材生産業者と同列で、自伐林家の体質強化を政党として初めて盛り込んでくれました。
総務省は「地域の元気創造本部」にて、自伐林業の活用を検討し始めてくれ、総務大臣の自伐林業視察、さらに副大臣の視察へとつながってきています。
高知県も自伐林業推進へ、非常に前向きになってくれています。
残るは、本体である林野庁ですが、与党自民党のプッシュにより、大分変わってきているのは事実です。自伐林業推進は政策転換を意味しますので、なかなか腰は重いですが、やらないとどうしようもない状況になりつつあります。もう少しですね。

現場もかなり沸騰してきています。
津波被災地の岩手南部や宮城北部では、一気に自伐林業が湧き上がりはじめています。毎月研修の段取りで忙しい毎日です。
足元の高知県も、かなり増えてきております。
四万十市では、シマントモリモリ団が、自伐林業を主業として頑張ることを決意し、その準備に余念なく、来年度には森林経営計画も立てる方向で準備中です。近い将来2チームほどできるかもしれません。
この動きに四万十町や土佐清水市の有志も呼応してくれています。
四万十市の林業課長や、四万十町のある地域は、元々自伐的発想があり、すぐにでも自伐林業が展開できそうな状況です。

写真は、佐川町ですが、次期町長候補へも自伐林業の政策提言をおこない、自伐林業推進を公約してくれました。何とか当選してほしいものです。
本当の林業再生と、中山間地域再生は自伐林業展開しかないと感じます。もっともっと地域は呼応してほしいですね。
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