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先日の農林水産省政務官訪問の帰り、栗駒の大場さんに誘われ、オーストリア政府による林業機械販売プロモーション展に行ってきました。
どうせ高性能林業機械売らんかなのしょうもないプロモーション展だろうと、たかをくくっていたのですが、結構いい情報が得られました。

まずこの写真ですが、トラクター&手動(馬搬)はすべて自伐林家です。架線系の半分以上は、なんと軽架線だそうです。タワーヤーダー等の高性能林業機械は一部とのこと。要するにオーストリアの林業の7割は自伐林業なのです。そのため、軽架線メーカーが何社も存在し、その一部のメーカーが来日していました。
やはりそうでした。馬搬搬出機メーカーまで存在していました。それも若干紹介されていました。
オーストリアやドイツ、スイスあたりは、どうも自伐林業大国のようです。思った通りです。
この日、日本からの参加者は高性能林業機械ばかりイメージして来ていたことでしょう。それからオーストリアの高性能林業機械はほとんど皆伐現場で使われていることがわかりました。皆伐時に力を発揮するのです。間伐に使うとどうなるか、おのずと結果はわかっていますね。オーストリアでも間伐現場が紹介されていましたが、やはりその現場は8割間伐、群状間伐現場でした。全世界どこでも高性能林業機械を間伐現場に使うと荒くなることが、この日わかりました。
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下の写真はオーストリアの林業機械メーカー「マックスヴァルト社」の軽架線の写真です。土佐の森方式軽架線とほとんど変わりませんね。土佐の森はウインチは主に林内作業車を使用していますが、マックスヴァルト社はトラクターのウインチです。

オーストリアには自伐林業家が使う機械のメーカーがたくさん存在しているようです。日本メーカーも出現してほしいですね。土佐の森がなれるかも?
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農林水産省の梶原政務官の段取りで、林野庁幹部と自伐林業推進について協議しました。

梶原衆議院議員は与党民主党の農林水産部会の森林・林業ワーキンググループの座長さんです。かつては、大規模林業一辺倒で森林・林業再生プラン導入に走っていたのですが、約1年半前に土佐の森・救援隊を視察してから、自伐林業の有効性や雇用力に気が付き、これまでの展開を反省してくれ、自伐林業方式を国策に導入すべく力を注いでくれている議員さんです。ちょうど1年前に民主党にて勉強会を開いてくれましたが、それから1年後にこうして林野庁幹部の方と意見交換できるまでになりました。大いなる前進です。
梶原政務官に感謝です。

今回は林政部林政課・経営課・企画課、森林整備部整備課・計画課の中枢の方々が出席してくれました。1年前の勉強会では自伐林業アピール程度しかできませんでしたが、今回は具体的に対話ができました。自伐林業方式を国策に押し上げる準備ができつつあることを感じました。今後も対話をを続けていきたいですね。後で振り返ると、今日は大きな1日になるかもしれませんね。
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同行してくれた、農文協の甲斐さんと、栗駒の大場さんたちです。
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農文協の季刊地域に「進化する集落営林」という取材記事が載っています。
この自伐林業方式が確立されれば、中山間地域にもう一度大きな仕事、雇用を産み、人口還流を起こすことができると考えています。
皆さん読んでみてください。

この集落営林型に加え、大規模山林分散型の自伐林業方式も、現在開発・確立させるために必死の最中です。
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2012年10月8日岩手日報の社説です。
吉里吉里国の芳賀さんの自伐林業への覚悟に対して、岩手日報は「支える」と社説にて意思表明しています。
素晴らしい表明です。岩手県庁も動くかもしれませんね。
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昨日強い台風が日本列島を通過しましたが、台風が来ると気になるのが「荒れた山林」です。昨年の紀伊半島は強烈でした。

秋になり、空が澄むようになり飛行機から、各地の山が見えるようになりました。昨年の冬以来です。
写真は、ほんの数日前(9月末)高知―伊丹便から見た、高知県東部の山です。大規模な林業が展開されていることがわかります。馬路村や安芸市あたりの山だと思います。
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山は傷だらけで泣いているように感じられます。皆伐、林道、作業道、列状間伐、いろんなことが実施されていますね。特に林道、作業道を起点にした縦の崩壊が多数見られますが、これがいかにも「山が泣いている」ように見えます。列状間伐もそう見えますね。
高性能林業機械を導入し、「山は材生産する工場」と位置付けて実施しています。山は下流域や海域を育てる生命体、根源であると思いますが。
山を工場としてガンガン荒い扱いをすることでいいのか、そろそろ真剣に考えないといけないと思いますが、いかがか。

こういう意味でも、地域に根ざした環境保全型林業である自伐林業方式、土佐の森方式の普及が急務ですね。
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こちらは、帰りの東京―高知便から見た、東海地方の山です。高知東部より激しいように見えます。林道・作業道の崩壊が、ほんとに多数みられます。皆伐も多いですね。ほんとに傷だらけです。このような状態にして何とも感じないようであれば、林業者失格ではないかと感じます。

この1~2年で、高知もこの地域も、空から見る限り一気に増加しています。九州、四国、紀伊半島、東海地域と林業盛んな地域は、皆このような状態の山が急増しています。この1点を見ても、現林業施策は間違っていることがわかります。豪雨が頻発する現在、早くこのことに気付かないと大変なことになりますね。
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これは九州です。
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紀伊半島です。
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