<   2012年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧

ちょっと古くなりましたが、日経新聞7月19日の記事です。
e0002820_2282457.jpg

[PR]
先日、農文協の甲斐さんや鳥取大学の家中さんたちと、仁淀川町上名野川の自伐林家の片岡さんの現場にて話を伺いに行きました。愛媛県境の奥地で自伐林業を展開していますが、その現場に行く途中2回も現場を間違いました。その原因は、同じ上名野川の人達が、自伐林業を始めすぐ近くの山で作業道を抜きながら間伐始めていたからです。片岡さん親子をモデルに始めた方ばかりです。なんと4組が集落内のこの付近の山を実施していました。すごいですね。まだあと3組ほど近くで実施しているとのこと。9月から本格実施に向けて作業道を皆敷設中でした。この自伐林業家たちが、山を提供してくれる地元に感謝し、独居老人等の見守り事業も間もなく展開します。自伐林家中心に地域づくりが進展しています。素晴らしいですね。この上名野川の自伐林家軍団から目が離せないですね。
上名野川の人口は71人、男性が半分の30人とすると、ちょうど半分の方が林業を実施しています。この始まりは、10年間に定年林業を片岡今朝盛さんが始めてからです。弟さんの利一さんも後を続き、木質バイオマス利用のための林地残材の収集運搬システムがステップになり、林業始める方が増え、利一さんの息子さんがUターンして自伐林業を始めると、今朝盛さんの息子さんもUターンしてきました。さらにIターンの若者も加わり、どんどん発展中です。なんと4組の親子で専業で展開しています。ゆるやかな集落営林化していうような感じですね。
e0002820_1618747.jpg
e0002820_161833100.jpg
e0002820_16185285.jpg
e0002820_16191067.jpg
e0002820_1619246.jpg

[PR]
e0002820_6591077.jpg

[PR]
先週は「自伐認証制度構築」や「自伐林業マニュアル」づくりのために、天然住宅の相根さん達と橋本さんを視察、取材しました。到着前から雨になり、視察地は土砂降りの大雨となりました。しかしこれが、いいあんばいとなりました。
e0002820_6342850.jpg
水が増水した時の洗い越しの状況や、橋本山の谷の状況など、普段確認できないことがきちんと確認できました。
e0002820_6355673.jpg
特筆すべきは橋本山の水源涵養力です。
橋本さんの山は頂上から谷底まで一つの山の斜面全体を所有しています。午後山を視察したのですが、たたきつけるような雨が降り始めてしばらく経っていますが、橋本さんの山の谷は、なかなか増水しません。雨降る前とあまり変わりません。洗い越しの箇所も同じです。2時間ほどしてずぶ濡れになりながら降りてくると、上流域から流れてくる谷は茶色く濁りかなり増水しています。この谷に合流する橋本さんの山から来る谷は、水量も少なく濁りもあまりありません。まさに水源涵養力のある山と言うことがはっきり言える光景でした。さすがです、これこそ自伐林家の森ですね。自然は見事に証明してくれますね。
e0002820_638739.jpg
この真っ直ぐに成長している木はシイです。橋本さんの山はいろんな理由で、広葉樹もたくさん林間にある「針広混交林」です。鳥や蝉の鳴き声も響きます。まさしく生物多様性の森です。このように、自伐林家の森は多面的機能を発揮する森になります。写真のように真っ直ぐ伸びたシイなら活用方法はいろいろありそうですね。実際に販売してみると、ヒノキより高かったと言っておりました。

国は、単純に強度間伐をした森が多面的機能を発揮するなどと言っていますが、その施業をする時に高性能機械を入れ、大きな作業道を抜き、施業後は全く管理しないやり方が実施されています。最近では「群状間伐」などという実際の皆伐が、森林・林業再生プランの間伐補助金が出るようになり、全国で横行しています。これまさしく森林破壊です。困ったものです。
国の施策の中に自伐林業をきちんと入れ込まないと大変なことになってしまいますね。
e0002820_6503776.jpg

[PR]
←menu