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高性能林業機械が2セット(ハーベスター、グラップル、ユンボー、フォワーダー)雨に濡れながら放置されております。
ここはある第3セクター素材生産業者の事務所前広場です。数年前は、林野庁の新生産システムの花形として脚光を浴びていましたが、現在は無惨にここに放置されております。新生産システムにのめり込むほどに採算が悪化し、休業に追い込まれたのです。現在立て直しに向け動いてはいるようですが、打開策は暗中のようです。当地域のバイオマスのNEDO事業の初期は、この高性能林業機械で林地残材を運び出すのだと責任者が威張っていたものでしたが。当時私も、山でうなっていたこの機械の現場を視察したものでした。このように放置されてしまうと時の移ろいを感じますね。

新生産システムの後継として出現している「森林・林業再生プラン」もこの高性能機械を導入しまくる仕組みですね。隣の県ではこれにスイングヤーダを加えたセットを30セット買ったと聞きます。身震いしますね。
数年後あちこちで、この光景が目に付くやもしれませんね。

現在我々の林地残材の収集土場で使っているグラップルが1日50Lの軽油を消費します。4~5台の高性能機械が1施業現場でフル稼働すると1日200Lではきかないでしょうね。恐ろしい量の化石燃料とCo2を出しながら施業するのが集約林業なのです。この高性能機械の燃料代と償却費、メンテナンス費(写真の高性能機械もぼこぼこになっています。かなりのメンテナンス費がかかっていたのだろうと想像できますね)がかさみ、そのうち人件費に手を出すはずです。外国人労働者を使い人件費を抑える手法に。本末転倒ですね。

こういうことを考えずにはいられない光景なのです。
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自伐林家交流会を来月12日・13日に、仁淀川町名野川地区にて実施します。この地区は林地残材の収集運搬を積極的に実施してくれ、さらに対応する自伐林家が一気に増えた地域です。親子で自伐林家化した家族が3組出現し、仁淀川町における林業を牽引しています。この息子さんたちは林地残材の収集運搬が始まったここ3年で林業を始められた方々です。これが他地域へも伝播し、Uターンや休日林業を始める方が増えています。この方々の交流と、四国NO1の自伐林家、橋本さんの話を聞きつつレベルアップしていただくことが目的です。また同じくここ3年で自伐林家化し、先月の林業新知識にも取り上げられた安藤さんとも交流していただこうと思っています。おもしろい交流会にしたいですね。
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土佐の森メンバーの坂本さんが軽架線研修の動画をアップしてくれました。林内作業車が古くてかなり動作が遅いのが気になりますが、ご覧ください。1時間ほどデモしましたが、1m3ぐらいは出たのではないでしょうか。



それと、森エネの方が、道志村の軽架線研修のフォトをアップしてくれました、ご覧ください。
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一緒にプロジェクトを進めている森林総研の方からおもしろい情報をいただきました。

(以下引用)
今年度は、林業事業体部門でもとされいほくが受賞し、高知県勢が頑張っていま
す。多少やり方は違いますが、地域力を付けていくという点では同じ方 向を向
いています。

さて、漏れ聞いたところによると、再生プランに絡む補助事業ですが、
およそ100ha以上の団地化を図って経営計画を作成した事業体において、団地ご
とに5ha/年以上の伐出間伐、10m3/ha以上の材(ABC 材こだわらず)を出した場
合に補助金を出す様子です(数字の詰めはこれかららしい)。
これを皆さんどう捕らえるかは差がある所でしょうが、私から見ると、
国家戦略室主宰の「現行」再生プラン(日吉がその最先鋒ですが)よりも、林野
案はトーンダウンしてみえます。抜け道も用意しているみたいです。
日吉方式は、奇しくも再生プラン推進のために日本へ招へいしたドイツのフォレ
スターが現場を見て否定しました。フォレスターらの言い分は、「森づ くり
あっての収穫」です、日吉には荒い収穫後の次が見えていません(山のことを全
然知らない)。喝采です。それは、林業という生業を持続的なもの として行っ
てきた以前の日本林業と同じです。ドイツにも自伐林家はたくさんいます。

と言うわけで、地域の力を付けるための生業起こしをどんどん進めていきますの
で、皆さんよろしくお願いします。
(引用終わり)

今月初めに京都を訪れた方からも、集約林業のモデル地区日吉町では問題が続出しているということです。
伐りすぎ、経営の悪化、森づくりの視点の無さ等々、先の方の発言と一致します。
しかし、これは予測できていたことです。
いつも私はこうなると言っておりました。四国ではあちこちで起こっている状況です。
高性能機械をセット導入すると、凄まじい量の燃料(軽油)、メンテナンス費がかかり始める。
しかしこれを削減するわけにはいかない、しかし経費を抑えないと経営できなくなる。
そして人件費圧縮に着手する。
するとどうなるか、作業員を給料安くて済む外国人(発展途上国)に置き換える。
という最悪の、本末転倒の事態になると警告していたら、島根県の幹部の方が「もう既に起こり始めている」
と仰っていました。
漁船や運搬船はとっくにそうなっています。集約林業はこの後を追いそうですね。
早く止めないといけません。

集約林業のもう一つの欠点は、市場の状況に関係なく大量の材を供給し続けるということです。
先のリーマンショックで製材業者は材がいらないと言っているのに、
集約林業は止めるに止められないのです。
高性能林業機械を遊ばすわけにはいかない、人も専業雇用もしているからです。
故に材価が暴落しました。
まだ同じことを繰り返そうとしているのです。無茶苦茶ですね。
早く止めないといけないですね。
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e0002820_16365863.jpg鳥取大学地域学部の家中先生の推薦で非常勤講師をさせてもらっているのですが、先日講義に行ってきました。
e0002820_16383297.jpg地域学部の学生達は実に真剣にまた面白がってくれました。2時間の講義でしたが、あっという間に過ぎ、こちらも楽しく話ができました。終わった後も「実家の林業を休日に手伝いたくなった」とか「林業に希望が持てた」とか、反応がたくさんあったことが収穫になりました。連続、農学部及び工学部の学生にも講義したのですが、地域学部ほど元気が無いのが気になりました。しかし連続講義は疲れますね。先生方の苦労が身にしみます。
e0002820_16445426.jpg夜は、賀露おやじの会、智頭町の方々と忘年会に参加させてもらいました。
e0002820_16455595.jpg智頭町の方々の元気に圧倒されました。「木の宿プロジェクト」が進展しており、自信を深めているような感じですね。素晴らしい、智頭林業が自伐林業にて変わり始めると、全国を動かすことになりますね。是非そうしましょう。
e0002820_16481441.jpg帰りの途中、西粟倉の森の学校に立ち寄りました。

その後、岡山にて澁澤さんと打合せをおこない、帰途につきました。今年の全国行脚はとりあえずこれで終わりのようです。明けてからまた再開です。皆さん今年はお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
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久しぶりに南風に乗りました。米子まで行くのですが、本当は車で行きたかったのですが、朝の道路交通情報センターの高速を確認すると米子道はチェーン規制が発動されていましたので、車を断念してJRで行くことにしました。ちょうど瀬戸大橋を渡るときにでかいタンカーが通りところに出くわしました。
e0002820_22295088.jpg米子駅舎は結構でかいのです。この駅は「ねずみ男駅」との通称名が付いていました。米子の街は初めてです。
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今回の米子訪問は、中国経済産業局主催のシンポに呼ばれました。
e0002820_22322535.jpg熊崎先生が基調講演です。熊崎さんとは岩手に続いて連続です。実は来週もまた別件で会うのです。結構反応は良く、自治体を中心にかなりの方々に興味を持っていただいたようです。
e0002820_22343839.jpg夜は、米子まで来てくれた鳥取大の家中さんと、笑い通りで一杯やりました。この商店街は、再生に向けた取り組みでよく知られているようです。
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翌日は岡山大学農学部の「地域活性化システム論」という公開講座の講師です。学生も必修になっているようでかなり参加してくれました。2年前にも話しているため、その続編として、おもしろく聞いていただいたようです。西粟倉村の取り組みも、山側の林業は集約林業で、ここはおもしろくないのですが、出口やマーケティングについては相当高レベルで実践していました。今後連携もできるかもしれませんね。
e0002820_22423598.jpgこの日は岡山で一杯やり翌日の朝、帰ってきました。瀬戸内海は朝日で美しかったですね。船は何の漁でしょう。
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グリーンフォレストジャパンの横路さん(百業づくり全国ネット事務局)が、エコプロダクツにて「百業づくり全国ネットワーク」の紹介をしてくれました。左奥に「Bスタイルで林業をやろう!」という文字が躍っています。その時の感想を知らせてくれました。(以下引用)

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百業づくりネットワークの皆様へ

先週9日~11日に開催された「エコプロダクツ展」での
百業づくり全国ネットワークの案内をパネルで展示した反応をお知らせします。

今回は取り急ぎで「Bスタイルで林業やろう」というキャッチで表現しました。
(パネルの内容は皆様にメールで添付してあります)
3日間ずっと居ることはできなかったのですが
パネル内容をじっくり見てる人のみに声を掛けたみました。

エコプロダクツ展は環境系が多いのですが
私が出展した国土緑推のブースはかなり広い面積で
ブーステーマは「森林からはじまるエコライフ展」がコンセプトになっています。

3日間で183,000人の来場者数があったと発表されほど
かなりの大勢の来場が確かに感じました。

パネルを見た人からの反応
この内容に共感された人はかなり多く見受けられましたという印象を感じました。
パネルを見るほとんどの方は内容を全文読んでいました。
Bスタイルで林業をやろう!
という言葉に関心を示していました。
多くの方々はやはり森林ボランティア関係ですが
大学関係者(講師、生徒)の反応は大きかったのです。
北大、早稲田の学生グループは
「こんな切り口があったのか!」という驚きでした。
特に早稲田大学大学院の矢野研究室のグループ(10人ほど)は
三重県の大台町で地域起こしをやっていて「廃校活用」を導入したいなど
簡単に言うので怒りましたけど。
北大は北海道でもこのままそっくりのスタイルを持ち込みたいなど。
また東京環境工科専門学校の講師は3回ほどブースにやってきて
学校と何か恊働でできないかと相談がありました。
生徒を連れて来て談義になりましたが協力したいという要請がありました。
・秋田県のやって来た人が廃校活用を我々も林業と結ぶつけたいので
あらためて相談にのってほしいという。
・和歌山県の森林整備課の大平泰弘氏(主任)と事業推進部長松浦達也氏から
この事業や考え方は今出来る事なので積極的に考えたい
・中越パルプの執行役員高岸伸氏はこういう事を考えている団体があるんですねと関心していました
また、協力することがあれば相談にのりますからと言ってくれました
・仙台から来た(社)東北ニュービジネス協議会の事務局長小野沢端大氏は
山村地域の新しい活性化の切り口に使えるのでぜひ仙台に来てほしいと言っていました。
鳴子の活動にもかなり詳しい人でした。

林野庁関係者は下堂さんをはじめかなり声をかけてくれて
また面白い事を始めましたね!とメンバーにも驚いていました。
発展的な考え方を久しぶりに感じましたと言っています。

などなど私が接した方々の多くは
なるほど!と異口同音に言いますね。
私もこんなに感触がいいものだったのかと公開して良かったと思います。

今後はぜひシンポジウムをやりたいですね、東京で!
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以上です。
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2010/12/15高知新聞朝刊です。
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こちらは12月13日(月)朝刊です。この記事は時事通信の配信のようです。イラストは軽架線の搬出イメージのようですね。
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e0002820_218164.jpg今週の日・月・火は、東京近郊にて、土佐の森方式の座学と軽架線による搬出研修を出張方式でおこないました。最近はこのパターンも増えてきました。秩父、香川さぬき市と続き、この日は東京檜原村です。翌日は山梨道志村です。
檜原村も方々もたくさん集結してくれました。皆さん真剣に聞いてくれました。特に東京チェーンソーズの田丸君に期待したいですね。
e0002820_21124157.jpgこれは檜原村のNPOフジの森の搬出手法です。いろいろ工夫されていて敬服しました。が、軽架線を真似てはいますが、もう一歩ですね。ユンボーも持っているとのことですので、是非作業道敷設をおこない、軽架線同様の使い方を是非してもらいたいですね。
e0002820_21171455.jpg横路さんの講義もおこなわれました。
e0002820_21181767.jpg翌日は道志村にて、まず座学です。道志の皆さんは、副業型林業に一歩踏み込みはじめた方々が集結してくれました。まだ役場と住民が一枚岩になっている状況ではないようですが、この日を機会に一歩前進してほしいものです。故にこちらも結構力が入りました。本日は本来横路さんは参加予定ではなかったのですが、急きょ参加してもらい、前日同様に話をしてもらいました。
e0002820_21221553.jpg雨の中での、軽架線搬出研修になりましたが、同じく昨日の雨の中、小林さんが準備してくれていましたので、何とかスムーズに搬出することができました。やはり現場を見ると地元の方々も盛り上がったようで、急きょ役場で会議していた議員の方々を呼ぶという状況も生まれました。この日を境に前進してほしいものです。
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e0002820_1913160.jpg今週頭はJST「地域に根ざした脱温暖化、環境共生社会」領域の合宿です。全国から強者が集まっておりました。
e0002820_1952153.jpg我々も今年からの参画ですが、田内さんより概要の説明をしました。
e0002820_1962911.jpgこの事業、JSTの社会技術研究開発センターの事業ですが、センター長の有本さんです。先の上越でもご一緒させてもらいましたが、なかなか激しい方で「研究者は論文など書くな、社会貢献しろ!」と叫んでおりました。
e0002820_19101733.jpg2日目は駒宮さんの発表もありました。
e0002820_1911866.jpg駒宮プロジェクトにて開発した、5万円の小水力発電機です。さあヒットするかですね。
e0002820_1913193.jpg半蔵門から見た東京です。翌日はJSTの事務処理担当説明会と、事業サポートセンターの澤登さんと池本さんとの打合せです。今年から事業サポートセンターが事務局をおこなっている林野庁事業を導入しているのですが、その関係で知り合い、今後も連携していく約束をしました。ここ最近連携する仲間がどんどん増えています。勢いが出てきましたね。
e0002820_19183029.jpgその翌日の午前中はエコプロダクツ2010の視察です。ものすごい人で少々疲れました。
e0002820_19193313.jpg林野関連のブースには、コンクールの紹介もされていました。
e0002820_19202754.jpg林野関連のブースの棚は全て「組手什」でした。藤田さんも来られていました。

午後からはランドブレイン本社にて「田舎で働き隊」の受入のための準備会です。問題は応募がキチンとされる準備ができるかどうかですね。山の現場、事業推進等で人手が足らないので、何とかうまくいけばよいのですが。興味のある方是非ご検討を。
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帰りはとても天気がよく、日本を見渡しながら帰ることができました。冬になったという実感ですね。来週行く道志村も見えています。
e0002820_19432274.jpgこれは天竜あたりの山です。林道を起点にしてかなりの崩壊が見て取れます。また皆伐の禿げ山も目に付きます。
e0002820_19451713.jpgこの山には、ほとんどキズがありません。
e0002820_1946340.jpgここは熊野あたりの山です。崩壊は見あたりませんが、皆伐は結構あります。林業盛んな地域はやはり皆伐や大きい林道や作業道のために、要するに大規模林業の爪痕らしい状況が見て取れますね。早く手を打たないといけませんね。

明日からは、東京檜原村と山梨道志村です。
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