カテゴリ:森林( 947 )

陸前高田市での今年度最終の研修(作業道敷設研修&経営相談)をおこなってきました。
今回の経営相談会では、集落営林型の自伐展開したい地域の山林を見てきました。十分業として成り立つ山林でした。山林をまとめて担い手を育成する形で、モデル事例化しようということで合意しました。来年度それに着手できるよう段取りたいですね。
また、大船渡市と陸前高田市に130ha所有する地主さんが、山守(自伐型林業者)を確保したいということで相談がありました。山林も十分成り立つ山林でした。
陸前高田市でも自伐展開したい人たちが陸続と現れてきております。来年度が本番ですね。皆さんよろしくお願いします。
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先日の北上での自伐型林業フォーラムの模様が、岩手日日新聞に紹介されています。
また、昨日関西では朝日放送のキャスト(夕方5時~7時)にて紹介されたと連絡を受けました。
かなりマスコミも重要視してくれ始めたようです。地方創生のカギであることが徐々にわかってきたようですね。
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先週は、熱海市役所の視察と朝日放送のテレビ取材を同時にこなしてきました。
安藤さんの6次産業化自伐林業、谷岡君の専業自伐林業、梢ちゃんの夫婦自伐型林業、宮崎君の観光との兼業自伐型林業、佐川町の地域おこし協力隊(移住型自伐林業)を見てもらいました。
特に梢ちゃんの夫婦自伐林業が注目されました。
1枚目の写真から、嫁の梢ちゃんが作業道を敷設する、夫の勇太君が支障木を伐採する。二人で枝払い&造材、整理。見事な連携プレーです。取材中にも数m敷設が進みました。
高知県内では、夫婦で自伐型林業を展開するチームが増えています。谷吉・梢ちゃん夫妻、浜口夫妻、大久保夫妻、これから始める中平夫妻と、彼らを指導する橋本師匠は夫婦自伐林業を30年前から実践しています。

熱海市役所の方々や朝日放送の方々も、大いにびっくりされていたことでしょう。どんどん自伐による夫婦林業や親子林業が進展してもらいたいですね。

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2月7日(日)には岩手県北上市にて自伐型林業フォーラムをおこなってきました。北上の地にも着実に自伐の足音がし始めました。
参加していただいた人数は160人を超え、スタッフ・関係者を入れると200人近い参加数となりました。
今回は三菱製紙さん、北上ハイテクペーパーさん、新北菱林産さんという需要側企業が主導で取り組みが進み始めていることが特徴です。
岩手県は同時多発的に動きが始まっています。まずはモデルとなる人たちを育てていきたいですね。それから広葉樹による森林経営モデルを創出することへも挑戦することになります。
岩手の皆さん、よろしくお願いいたします。
動画も配信されているようです。
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日本一の林業地と言われる奈良吉野。
この吉野でも自伐型林業が広がっています。元来、吉野林業発展の源である「山守制度」は自伐型林業システムです。
我々が自伐型林業を発想するもとになった仕組みです。
吉野は高度成長期の材価が高騰した時に大発展しますが、このバブルが元来の山守制度が崩れてしまったことが、その後の衰退を招いたと思っています。故に、吉野林業再生は自伐型林業、つまり本来の山守復活にかかっているのでは思っています。
それはともかく、既に民間レベルでは大山林所有者たちが、直営による自伐や自伐型の山守復活に動き始めています。
その流れに動かされて、自治体も検討し始めています。
今回のフォーラムは吉野林業地の隣の宇陀市でおこないました。宇陀市にも理想的な自伐林家が存在しています。さらなる動きに発展させたいですね。
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震災から5年が経とうとしています。その被害地である三陸沿岸地域で自伐型林業が広がってきました。
写真は陸前高田市でおこなった搬出研修と山を見ながらの経営相談の模様です。
陸前高田市は今年度から自伐型林業研修を本格化させ、林業による仕事づくりに着手しています。
大槌町では吉里吉里地区だけだったものが、大槌町全体の取り組みに発展中です。
気仙沼市では木質エネルギー施設が本場稼働し始め、自伐型林業者育成も本番を迎えます。
南三陸町と登米市、石巻市でも民間事業体チームが育ってきました。
また、宮古市、田野畑村、北上市(製紙メーカー主導)、花巻市でも始まりそうです。
5年間、通ってきた成果が大きくなろうとしています。気を引き締めて、今後も支援させてもらいたいですね。
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年始はなぜか、遠藤五輪大臣室からスタートです。
翌日は、Y県庁でヒソヒソ話をしてきました。
その翌日は奈良吉野へ移動して、自伐議連の田野瀬事務局長の紹介で自治体幹部の方々と自伐展開の協議、また宇陀市でおこなうフォーラムの打ち合わせでした。
とにかく急速に自伐に興味を持ってくれる方、そして実行に移す人たちや団体が急増しています。頼もしいかぎりです。
今回の遠征の最後は、和歌山みなべ町です。既に自伐展開し、2チーム7人が始めていますが、さらに一歩進めるため、拡大と深耕するために訪問してきました。
どの地域も、皆さん前向きで活気があって元気です。地方創生を実現させるために、皆さん頑張りましょう。
今年もよろしくお願いいたします。
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11月9日から12月26日までの全国ロードは、かなりハードでした。この間、家に滞在できたのは3日間でした。
由利本荘市→富士吉田市→東京→栃木→熱海市、埼玉小川町→飯能市→東京→鳥取智頭→仙台→登米市→米原市→長浜市→福井市→東京(相談会・自伐議連勉強会)→智頭町→四万十市→宿毛市→西予市、岩手県大槌町→九戸村→陸前高田市→気仙沼市→石巻市→会津若松市→北上市→東京、鹿児島出水市→大阪→徳島、です。
かなりの数の地域を転戦しましたが、以前と違うのは、このほとんどの地域が自伐展開を開始している、またこれから開始するというアクションを起こしている地域が多いということです。
情報提供だけのところは会津若松市だけで、また具体的展開までは至ってないが検討中は埼玉小川町・九戸村・登米市です。他の地域は全て既に自伐アクションを起こしている地域です。今年一気に増えてきました。情報提供の時代から展開・実践に移ってきました。

今年までの成果をまとめると
 ・自伐を政策的に位置付けて自伐推進を始めた市町村:14自治体
 ・自伐支援を始めた県:3県
 ・高知県の成果:高知県が自伐支援を予算化し、小規模林業推進協議会を設置
    既に会員が約280人、自伐展開を始めた人が100人越え(100人以上の就業創出
 ・全国で自伐展開し始めた事業体(チーム)数:30事業体以上、人数では200人以上
 ・自伐型林業研修を始めた地域:13地域
 ・自伐型林業普及推進議員連盟(自伐議連)が衆議院参議院議員合わせて43人で立ち上がった
   会長:中谷元氏、代表代行:新藤義孝氏、幹事長:坂本哲志氏、事務局長:田野瀬太道氏、事務局次長:高野光二郎氏

やっと「実装」や「普及」という言葉が現実味を帯びてきました。
この実績は推進組織が確立してきたこと、事務局スタッフや、現地の推進団体が増えてきたことが、この成果につながっています。
まさに地方創生の現実化ですが、気付かない人もいれば、気付きたくない人も多いようですね。林野庁などは、つい最近の林業団体の会合で、私と自伐批判を繰り返していたと、参加した人から聞きました。つまりこの成果は林野庁の支援を受けずに、出た成果ということです。林野庁が目を覚ませば、凄まじい成果を生み出す可能性があるのですが。早く目を覚ましてほしいですね。
高知県だけで100人以上の就業を創りだしているのです。それも森林環境を保全し、持続的森林経営を確実なものにしているのです。森林組合などを遥かに超越しているのですが、ほとんどの皆さんが気付かずに進んでいるのです。

まあ、それはともかく、来年は、さらにこの展開を加速させたいですね。皆さん、よろしくお願いいたします。
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最初の6枚は、ある森林組合が実施した間伐現場で、最後の2枚が2年目の自伐型林業者が実施した間伐現場です。
みなちょうど同じ年(昨年度)に実施しています。
 前者(前6枚)は、列状間伐・過間伐・谷を追っかける作業道・1回の施業時でしか使う意図のない作業道、となっています。山林の入り口には「間伐展示林」と看板がありました。
 後者(後2枚)は、初めて2年目の若者が実施した間伐現場です。持続的森林経営を実証されているベテラン自伐林家に習いながら、長期的経営視点を持っておこなった現場です。

一見しただけで、明白に後者の間伐現場がレベルが上であることがわかると思います。前者は次回皆伐するしかないような山となっており、今後風倒木や土砂流出も起こす可能性が高い山となっています。持続性ほとんどなしです。伐採業者化(委託・請負型)と高性能林業機械化がどうしてもこういうレベルにしてしまいます。今全国の森林組合等が伐採業者化しています。
林野庁の審議会等の資料を見ていると、持続的森林経営を伐採業者の企業経営と取り違えていることがわかります。先日もある自伐林家を訪問した林野庁の課長が「最近始めた自伐林家はレベルが低い」と言って帰ったそうですが、これは伐採の仕方のみを見ているのであって、林業で最も大事な間伐技術や持続的森林経営技術が見えてない人の発言です。間伐技術や経営技術は全く逆で、2年目若者が遥かに高レベルです。この事業体の方が、非常にレベルが低いと言えます。ベテラン自伐林家からすると素人状態です。持続性や環境保全性がほとんどない状況です。もう終わった山と言えます。全国で同じ現象が起き、森林組合等の事業体の間伐レベルがとても低くなっています。大規模な木質発電所によりさらに加速する恐れも高いですね。これは非常に危惧しなければならないことです。加速すれば日本林業が終わってしまう可能性も高いと言えます。固定した山を持続的に森林経営する自伐型林業者が増えなければ大変なことになりそうです。

残念ながらここに気付いている人が少なすぎます。とにかく気が付く市町村や地域住民を増やしていくしかないですね。間に合うかどうか。

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現行林業と自伐型林業の比較Part-5です。
 前回は、所有と経営の分離政策の問題点を挙げましたが、今回は施業手法です。現行林業の予定調和は「50年皆伐施業」です。約3千本を植林して、下刈りを繰り返し、20年頃除伐をおこない、30~40年目で間伐し、50年で皆伐(主伐)して、再造林するという循環です。高校の教科書でも映画「WoodJob」でもそういう説明をしていると思います。
 この手法の最大の問題点は、現行の材価では採算が合わず、成り立たないということです。山林所有者が森林組合に委託し主伐(皆伐)すると、山林所有者の収入は平均約50万円/haです。最近はさらに下がっているようです。その後、再造林すると約100万円/haかかります。早くも50万円の赤字になります。その後も下草刈りを7年程度おこなわなければならず、費用が積み上がります。再造林にかかる費用は250万円程度かかるとされています。その原資が50万円なのですから、全く話にならない状況です。とっくに破綻した手法と言えます。過去、国有林や各県の県行造林・林業公社等が大赤字になり、大山林所有者が破たんした主原因はこれです。再造林するには再造林費用を全て補助金で見てくれないとできないのです。再造林できても次に下刈り費用、シカ被害と難題続きです。つまり現状の木材価格下では、この手法は持続的(循環的)な林業はできないということです。しかし、森林・林業再生プランや現行林業政策もまだこの手法を変えていません。まだ全面的にこの手法を指示しているのですから、この学習能力のなさは極まっています。困ったものです。
 この面的な皆伐施業は、過去の経験上も林業と木材産業に大打撃を与えます。高知県東部では魚梁瀬(やなせ)杉の産地でした。吉野杉に匹敵する銘木でしたが、戦後の皆伐施業により、生産はほとんどなくなり保護地区が残るばかりです。戦後たくさん存在した林業者は全国各地へ移住し、製材業者は見る影もなく消え失せました。残った集落を襲ったのはハゲ山による土砂災害でした。これにより、山間集落は海辺の集落に集団移転し、山間地の村は消滅しました。皆伐施業がもたらした悲劇です。同じような地域が全国にも存在すると思います。今また、伐期が(50年を過ぎた)きたからと言って皆伐してしまえば、また同じことに繰り返しです。今回は再造林できない状況ですので、その地域の林業を消滅させてしまう可能性も高くなるでしょう。中山間地域の8~9割を占める山林が数十年使えなくなったその先には消滅自治体が待っていることでしょう。
 では一方の自伐型林業ではどうなるか。限られた山林から、毎年安定的な収入を得ていかなくてはいけないため、この皆伐施業はできません。択伐施業になります。択伐施業でも長期(最低100年以上で、可能であれば200年以上)を目指します。皆伐施業一辺倒の現行林業関係者は全く気付いてもないようですが、長年択伐を展開している人たちは当たり前なのですが「択伐マジック」という現象があります。自伐が採算の合う要因に低投資・低コストに加え、この択伐マジックが「儲かる」主要因となります。多間伐を7~10年ごとに繰り返し(間伐率は蓄積量の2割以下)、残った木を成長させながら面積当たりの価値を最大限に高めていく手法です。この際、多間伐を繰り返す故、本数は減っていくのですが、蓄積量は増えていきます。この増えていくことがミソなのです。これが木の生長量を利用するということです。材積が増えると同時に単価も上がるのです。たとえ単価が上がらなくても材積を増えるということは収入が増えるということです。例えば、奈良吉野の250年のスギの森では1haあたりの材積は1500m3もあります。この森は過去約20回の収入間伐おこなってきています。残った森の材積が1500m3ということです。50年生のスギだと300m3です。250年ということは50年皆伐を5回できます。5回の生産量は1500m3ということになります。吉野の残った森と同じ材積です。択伐施業では20回の間伐の生産量が50年皆伐の生産量より多いということです。おそらく3倍以上の生産量となるということです。当然、100年を超える木というのは単価も上がります。収入は10倍どころではなく、100倍に達するのでは思います。吉野では120年を超えると2割間伐の収入が、50年皆伐収入である約300万円を超えるようです。120年以降の間伐は常にこういう状況になるのです。実際に今年、100年生の山を2ha間伐(2割間伐)した人は約400万円の収入になっています。
 故に50年皆伐というのは、最も儲からない林業と言うことです。本当の木の生長は75年を過ぎてからだと植物学者が言っていたのを思い出します。木が幼少の時に伐ってしまっては、もったいないの一言です。択伐施業では収入が安定してくるのが80年を超えてからと経験者はよく言われます。50年皆伐はその前に伐ってしまうということですので儲からなくなるということです。自伐はこのようにして少ない面積で森の価値を上げながら収入を得、さらに次世代に引き継いでいくのです。80年以上の山を引き継がせてもらった若者たちは皆、喜んで林業をおこなっています。当然のことです。こういう森を創ることが後継者を残す最大の手法と言えます。

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