大規模集約林業の果てに④

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木材生産には季節性というものが存在します。木を伐採するのは冬場が適しています。また「土の日」という時期があります。「新月の木」という考えもあります。
夏場に木を切ると、チェーンソーと一緒に水が飛び散ります。夏場の土の日はなおさらです。それだけ水を吸い上げて、木が活性化している時なのでしょう。成長するのに糖分の元も多く造られているのでしょう。夏場に間伐すると、切った瞬間に虫が飛びついてきます。(セルロースをバクテリアが分解して糖分をつくり、それを昆虫が食するのか)

材利用の場合は夏場の伐採は向いていません。早く腐るからです。このように林業というのは季節性があるのです。季節労働が向いていると言えます。要するに副業が向いているのです。
冬場の仕事と言えます。と言うことは農業と相性がいいのです。
昔から「農家林家」といういい方があります。春~秋に農業をおこない、冬林業をおこなう。これ昔の当たり前のライフスタイルなのです。拡大造林時にはこのライフスタイルが当たり前で、農家林家の方々が植林したのです。要するに小規模に分散した山は「農家林家」向きなのです。

集約林業は森林組合が正職員を雇い、高性能林業機械を所有し、年から年中施業して収益を上げなくてはならないやり方です。給料や減価償却費が毎月かかりますから仕方ないことですね。こういう体制は本来「いい木材供給」「森づくり」には向いてないのです。

しかるに、「高温乾燥」「急速乾燥」、合板、集成材等によりその季節性をなくそうとしています。が、これは材に対して負荷をかけ、エネルギーを大量消費し、材自体も自然のものとはほど遠いものになっています。今後その脆弱さがあらわになってくるものと思われます。

集約林業は合ってないものを無理に合わせようとして、さらにいろんな負荷がかかる仕組みで、持続可能とはとうてい言えないシステムなのです。早くこのあたりに気付くべきです。

本来の力強い森をつくるためにも、林業を持続可能な業にするためにも、「自伐林家」「自伐林家的森業」の復活が待たれます。
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by ken_nakaji | 2009-02-05 21:42 | 森林 | Comments(0)
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