土佐の森方式グリーンツーリズム①

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ビジネスまたは活動の内容
 以下の森林環境保全活動をグリーンツーリズムとして積極展開しています

1.森林整備活動:間伐及び搬出(材の有効利用)
間伐材や林地残材の集積・搬出・運搬による木質資源の産業利用促進を展開しながら実施。
※間伐面積、搬出量
間伐面積は毎年10~20haを実施。間伐材や林地残材の年間搬出量は原木市場に対応するA材が200㎥、木工等に利用するB材及びバイオマス資源(化石燃料の代替エネルギーとしての燃料)として供給しているC材が300t前後。間伐及び、それによって生まれる全ての木材A~C材(林地に残材を残さない)の搬出活動がグリーンツーリズム活動の中心となっています。

2.森林環境保全活動を実施するために必須の近自然作業道の敷設
山の地形を考慮し、水処理を適切におこない土砂流出を最小限に抑え、現地材を利用した安価で長持ちのする作業道を敷設。また、その際は地域独特の貴重な植物(キキョウなど)を保全するため、県立牧野植物園の専門家などを講師として、ミティゲーションにも注意を払い、さらに支障となって切り倒した栗の原木は、椎茸づくりに有効に生かしています。道路沿いには、高級食材(山菜の女王)の可能性を秘めたコシアブラを地域の方々とともに数十本植栽し、楽しみの要素も演出しています。
また、この作業道づくりもグリーンツーリズム活動となります。(3カ所、3,500m敷設)

3.森林環境保全にかかる研修会・講習会などの開催。
月1回の定例会で、会員を中心とした座学及び実践研修を実施。また、年間を通じて「土佐の森方式軽架線の研修会」「鋸谷式間伐の研修会」「作業道づくり研修会」など、インターネットの活用など様々な情報媒体を通じて幅広く呼び掛け、一般募集の形式で特別研修会を5回~10回程度実施しています。さらに、森林環境保全にかかるシンポジウム、講演会・講習会なども毎年定期的に開催しています。

4.限界集落と都市部との交流の場づくりの提供
「もったいない」を形にした移動式製材機による木材加工とウッディ・フェアなど都市部・山村地域の交流イベントの開催。(一年を通じて秋と春にお祭り的なイベント、夏休み期間中に学童を対象とした林間学校などの森林環境教育の一環としてのイベントを実施。)木工活動が得意な方は地場産品店(モリ券(6.参照)が使える店)にて販売も開始しています。

5.木質バイオマス利用システムの収集運搬システム構築実証実験の推進
木質バイオマス(林地残材)をエネルギー利用(熱・電気)するための収集運搬の仕組みは、これまで採算が合わないことから全国で成功事例がありませんでした。我々は高知県仁淀川町との協働事業(実証実験事業)により、NPOや自伐林家、農家や一般住民の副業システムとして展開し、全国で初めて成功事例化しつつあります。これより、木質バイオマス利用システムが小規模林業に向いていることを示し、対応する地域住民やNPOの参加者が持続可能となる新たな収入の道が開けることとなります。また、本事例は全国で山村再生のツールとして注目を浴び始めています。土佐の森・救援隊では、この林地残材搬出活動もグリーンツーリズとして展開しています。参加者の中に軽トラックを所有し始める者が急増し、アルバイト感覚で 対応しています。付帯して、CO2排出削減、CO2吸収増大の地球環境保全を促進させ、近い将来始まるであろう排出量取引により山村地域での収益事業につながると考えます。
※搬出実績は、年間200t~300t(参加者のトラック所有者は18名まで増加)

6.モリ券(地域通貨券)の発行による森林環境保全直接支払い制度の試行、それに伴う地産地消運動など地域づくり、地域おこしの実践活動。
搬出材等により得た収入を財源として「モリ券」(地域通貨券)を活動参加者に森林環境保全活動へのお礼(直接支払い)として配布し、地域の地場産品店等にて使用できる仕組みを展開しています。地元及び都市部参加者の活動継続のインセンティブとなり、地域経済活性化(地域内循環)、都市と山村交流拡大策として注目されつつあります。今年に入ってからは、林野庁ヒアリングの他、マスメディア、第一法規、環境雑誌オルタナ、NHK広島テレビ等で紹介されました)
※モリ券の年度毎の発行枚数と利用店舗数
年間のモリ券の発行枚数は、2,500枚~3,500枚(1,000円/枚)。モリ券が直接利用できる店舗(賛助会員)は25店舗で、事務局を通じて高知県下のあらゆる地場産品と交換できる仕組みになっています。(毎年発行枚数が20%程度増加中)

7.H15年~19年度末の実績
活動回数236回 参加者数5,027名
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by ken_nakaji | 2008-10-01 23:11 | 森林 | Comments(0)
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