森林環境保全直接支払い制度

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写真は土佐の森・救援隊が発行するモリ券です。このモリ券は森林環境保全活動に参加してくれた方に、そのお礼として差し上げているものです。

モリ券には意識せずとも「森林環境保全直接支払い制度」(デカップリング政策)が包含されていたということでしょう。
現在木質バイオマス利用の仕組みに、森林環境保全直接支払い制度を導入しようということで取り組み始めました。林地残材搬出者は森林整備と化石燃料代替えの実施者として、直接支払いをモリ券で払うということです。林地残材が安いほど化石燃料の代替えになります。しかし安いほど搬出者は減ってきます。燃料価格は安いが、提供者には収入がそこそこないとダメです。そこで導入しようというのが今回のデカップリング政策(環境支払い)です。しかしこのシステムを導入する前提としては経済システム上の採算ベースで徹底的に追求されてないといけないと考えます。今回のシステムでは2年間にわたり徹底的にこの検討・実験がなされました。導入する前提はクリアしていると思っています。

皆さんこの「デカップリング政策」というものをご存じでしょうか。
これはヨーロッパで開発された農業政策で、農家の所得と価格を切り離そうという政策です。
要するに、農作物の価格は安いが、農家の所得は多い、ということを実現させるための政策です。しかし、無条件支払いではなく環境保全を条件にしています。環境に配慮した取り組みや度合いが多い・強いほど支払額を増やすということです。農業を守りながら、自然環境や国土も守り、安全な農作物を増やそうという優れた取り組みです。

日本でも琵琶湖を持つ滋賀県が琵琶湖の水質を守る農業者に環境支払いをおこなっています。福岡県では生物が多く住む田畑を作った農家に対して、生物量に比例する直接支払いを実施していると聞いています。国レベルでは、環境保全が条件ではありませんが中山間の直接支払いがあります。それと今年度から「農地・水・環境保全対策 云々」という制度が動いています。
森林・林業分野は、日本の中では土佐の森・救援隊のモリ券しかないのではないでしょうか。
要するに、小規模なのですが日本初の先駆的な取り組みを実施しています。

今やこの中心が「C材で晩酌を!事業」です。まだまだシステム設計や促進システム構築はこれからです。皆さんご協力よろしくお願いします。
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by ken_nakaji | 2008-01-20 17:24 | 森林 | Comments(0)
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