小田深山調査隊(渓谷編)でわかったこと

■1.再生
e0002820_204297.jpg右側の自然林は美しいのですが、左に見えているスギの人工林が深山荘のすぐ裏に展開されており、こういう紅葉時は特に目立ちます。実につまらなく、違和感ある空間に見えます。
まずこの深山荘周辺の人工林を再生モデル区域とし、強度間伐し混交林化していく取り組みを始めたらどうでしょう。整備主体は再生を目指すNPO等のグループ。薄く残っている渓畔林を厚くする第一歩として。
2.保全
当然のことながらコアとなる渓畔林。細かいことはこれから検討委員会等で決めなければならないでしょうが、今回発見したいくつかを紹介します。
e0002820_2143971.jpgこの景色は深山荘前の橋の上から上流を見ると、列状にカットした施業跡です。施業跡がはっきりわかり、実にがっくりきます。まあもう少しすればわからなくなるとは思いますが。生態系等には配慮して実施しているとのことですが、景観面は全く配慮されてないですね。その姿勢が気になります。国有林施業ですのできちんと配慮してもらわないといけないですね。たぶんこういう景観面があることすらわかってないと思います。わかってもらうのに説明の仕方が難しいですね。
e0002820_21481414.jpgそれと、施業のやり方にも問題があります。この写真は自然公園内のメイン遊歩道です。この遊歩道脇にどっさり枝やタンコロを集めて捨てたままにしています。枯れ枝が溜まって実に見苦しい光景です。
e0002820_21512036.jpg遊歩道の上にもたくさん溜めています。雨が降ると落ちてくるでしょう。渓谷内にも落ちてどこかに溜まるでしょう。架線集材をしているので、1本丸ごと土場まで運び、そこで枝払い等をすべきです。土場に溜まったタンコロ・枝葉は何とか処理すべきです。処理がめんどくさいためにこのようなことをするのでしょうが、佐川へ持って行けば3000円/tになります。自然公園であるという感覚のなさにがっかりします。
3.活用
e0002820_2211849.jpgこの山は尾根まで自然林が残っています。また渓谷に直結しています。渓谷沿いには遊歩道が整備されていますが、この尾根に行って戻ってくるルートもおもしろいでしょうね。
e0002820_2231913.jpgまた、支流の谷もいい谷があります。この谷を登っていけば笠取山の尾根にも通じています。自然林が多く緩やかに登っており、おもしろいルートになりそうです。
渓畔林の遊歩道に加え、山中のルート、支流のルート等いくつかのコースが見えてきました。近い将来「森林セラピー基地」に名乗りを上げられそうですね。
e0002820_22131177.jpgそれと深山荘から下の渓谷です。岩あり淵あり瀬ありで実に変化に富んでいておもしろいのです。しばらく谷の中を下ってみました。割合緩やかで、これは沢登りをするにはピッタリ!という感じです。小学高学年から中学生あたりにちょうどではないでしょうか。
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この滝はちょっと無理かな?
ここはなかなか景色のいいポイントです。
8割から9割近く人工林化されているのですが、それにしてもお宝が多いところです。なんとかうまく保全と活用をさび分け、両立させていければよいですね。
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by ken_nakaji | 2007-11-09 22:24 | 森林 | Comments(0)
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