森林組合の施業レベルは下がる一方、新規参入自伐型林業者が遥かに上

最初の6枚は、ある森林組合が実施した間伐現場で、最後の2枚が2年目の自伐型林業者が実施した間伐現場です。
みなちょうど同じ年(昨年度)に実施しています。
 前者(前6枚)は、列状間伐・過間伐・谷を追っかける作業道・1回の施業時でしか使う意図のない作業道、となっています。山林の入り口には「間伐展示林」と看板がありました。
 後者(後2枚)は、初めて2年目の若者が実施した間伐現場です。持続的森林経営を実証されているベテラン自伐林家に習いながら、長期的経営視点を持っておこなった現場です。

一見しただけで、明白に後者の間伐現場がレベルが上であることがわかると思います。前者は次回皆伐するしかないような山となっており、今後風倒木や土砂流出も起こす可能性が高い山となっています。持続性ほとんどなしです。伐採業者化(委託・請負型)と高性能林業機械化がどうしてもこういうレベルにしてしまいます。今全国の森林組合等が伐採業者化しています。
林野庁の審議会等の資料を見ていると、持続的森林経営を伐採業者の企業経営と取り違えていることがわかります。先日もある自伐林家を訪問した林野庁の課長が「最近始めた自伐林家はレベルが低い」と言って帰ったそうですが、これは伐採の仕方のみを見ているのであって、林業で最も大事な間伐技術や持続的森林経営技術が見えてない人の発言です。間伐技術や経営技術は全く逆で、2年目若者が遥かに高レベルです。この事業体の方が、非常にレベルが低いと言えます。ベテラン自伐林家からすると素人状態です。持続性や環境保全性がほとんどない状況です。もう終わった山と言えます。全国で同じ現象が起き、森林組合等の事業体の間伐レベルがとても低くなっています。大規模な木質発電所によりさらに加速する恐れも高いですね。これは非常に危惧しなければならないことです。加速すれば日本林業が終わってしまう可能性も高いと言えます。固定した山を持続的に森林経営する自伐型林業者が増えなければ大変なことになりそうです。

残念ながらここに気付いている人が少なすぎます。とにかく気が付く市町村や地域住民を増やしていくしかないですね。間に合うかどうか。

e0002820_07340847.jpg
e0002820_07340820.jpg
e0002820_07340894.jpg
e0002820_07340887.jpg
e0002820_07340732.jpg
e0002820_07340760.jpg
e0002820_07362093.jpg

e0002820_07362065.jpg

[PR]
by ken_nakaji | 2015-12-24 07:37 | 森林 | Comments(0)
←menu