代々持続する自伐林家の森は、なぜ集中豪雨でも崩れないか

以前からちょっと疑問に思っていたことが、最近わかってきました。
2011年東北の大震災があった後の夏、紀伊半島豪雨がありました。その際、紀伊半島のあちこちで山腹崩壊、沢抜けが相次ぎ、川上村や十津川村などは大きな被害を受け、熊野川等の紀伊半島の河川やその周辺集落は大災害となりました。

その際に、当時付き合いが始まった清光林業㈱の山林や、紀伊半島とほぼ同じ豪雨を受け山腹崩壊が相次いだ徳島県、その徳島の山奥で急傾斜の山林を経営する橋本林業の山林は、全く被害がありませんでした。清光林業の山林の裏山(川上村役場隣りの山)は大崩壊を起こしたのに、作業道が高密に入った約500haの清光林業山林と、同じく100haに32㎞の作業道がびっしり入った橋本山林は、びくともしないとういう現実を目の当たりにしました。

当時は、自伐林業により森林整備が進んだ山は崩壊しないと、胸を張っていたのですが、実は「森林整備だけで、この豪雨を災害なしで常に維持できるのか?今回はたまたまではないのか」という疑問符を持たざるを得ませんでした。それが昨年夏の、四国2千ミリ豪雨直後の橋本山林を視察し、少しその原因が見え始めました。

それが最近、確信に変わりはじめました。
「山に作業道を入れるのは、山に傷を入れることになるため、最小限に止めよ」とよく聞かされてきましたが、実はこれは従来の林業に当てはまることで、きちんとした自伐林業は違ってくるのです。これはこれまでの林業の盲点を突くことではないかと感じます。自伐そのものがこれまでの林業の盲点を突いてきたのですが、さらにその上を行くことがわかってきました。環境保全型林業、土砂災害防止型林業を示す重要な視点になりそうです。
皆さんわかるかな。写真はそのヒントです。

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by ken_nakaji | 2015-05-07 17:07 | 森林 | Comments(0)
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