葛巻林業破産

葛巻林業が破産したと、岩手日報が報じています。
葛巻林業の遠藤さんとは10年来の友人で、木質バイオマス利用の先駆者です。
彼はチップとペレット、こちら自伐+薪ということで、方向性は違いましたが共に木質エネルギー利用の初期から切磋琢磨してきました。
単にチップとペレットが売れなかったというより、広葉樹を出荷する人が少なくなりチップ生産量が減ったことが背景にあるのではないかと感じます。
以前から自伐型林業者を育て、そこから安定的に材を購入する仕組みを創らなければ、チップ業も危ういよ。と遠藤さんや葛巻森林組合に進言させてもらっていましたが、自社システムとしては展開できなかったようです。
彼は、仁淀川町で自伐林家による林地残材の収集システムを構築する際には、反対論者が多い中、推進委員として唯一人、最初から支持してくれた人だったので今回の破産はすごく残念ですが、復活を目指してもらいたいですね。

ここで教訓にしなければいけないのが
木質バイオマス利用で最重要時は原木を出荷する人の育成と収集システムをきちんと構築することがいかに重要かわかる事例です。木質エネルギー利用はあくまで林業の補完システムです。根幹の林業、特に低質材を出荷できる自伐型林業者を如何に多く育てておくかは実に重要なことです。
しかし、現在の多くの木質バイオマス利用は専門家も実施者も全くここが抜け落ちています。特にひどいのが大規模木質発電ですね。
数年すると、大規模発電事業者が同じようになっているかもしれませんね。

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by ken_nakaji | 2015-05-03 17:50 | 森林 | Comments(0)
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