主役は遅れてやってくる

我々は自伐林業、自伐型林業を推進、拡大させるために、仁淀川町にて林地残材収集システムを構築し、脚光を浴びました。「C材で晩酌を!」とか「軽トラとチェーンソーで・・・」等と話題を浴びました。
その結果「木の駅」という形で、急速に広まりました。
広まり始めたころは、ついに自伐林業も定着し始めたかと、わくわくしましたが、どうも若干違ってきました。いち早く取り組み始めたところは、話題となった「林地残材の収集システム(木の駅)」構築を目標に実施してしまったところが多いようです。故に目的は、地域づくりの進展や、地域自治に置いてしまいました。
我々の主目的は、山ばかりの中山間地域でその森林を活用した自伐林業推進や、それによる就業者拡大、地域林業再生、地域への人口還流等でしたが、残念ながらそれは置きざりにされ、目先の成果に走ったといえるでしょう。やはりこれは、一般地域は林業による就業者拡大や林業再生は、県や森林組合がやることと決めつけ、あきらめてしまっている現実があり、そこにメスを入れずに進めたことが反省として浮かび上がります。現実に我々は常にそこと戦い続けてきていたのに。
早すぎたために、こちらの本当の目的を理解せずに、いやさせることができずに動いてしまったのでしょう。我々もそれに気付くのに時間がかかりました。
しかし、おそらくこれも、自伐林業が広まるステップなのだろうと感じます。なかなか完璧にはいかないものです。

しかしその後、東北の大震災により切羽詰まった自治体や、じっくりとどうすべきか考えていた自治体が、自伐林業の持つ力に気付き始め、我々と同じ目的を共有してくれるようになり、今動き始めた感があります。

昨日から視察に来た、益田市、津和野町、吉賀町はそれぞれ対応が違ったところです。
津和野町と吉賀町はいち早く「木の駅」を導入した地域、益田市はそれを横目で見ながら「どうしたものか」としばらく考えていた地域。
「木の駅」を先行導入した津和野町は自治体主導で動いたものだから木の駅とは認められず、また成果もすっきりしない展開。吉賀町はまじめに実施したが広がりが出ずにジリ貧状態。
これまで動かずじっくり構えていた益田市がここに来て、木の駅も展開するが、主目的を自伐林業展開に据えて動き始めました。
そうすると津和野町も自伐林業展開がキーであることに気付き始め、益田市と同調して動き始め、双方が刺激しあうよい展開になり始めています。そうすると気になり始めたのが吉賀町という状況。おなじく中山間地域研究センターも気になり始めたと。実におもしろい展開になってきました。

「主役は遅れてやってくる」とよく言われますが、まさにその通りです。益田市、津和野町、高知の佐川町、宮城の気仙沼市、岡山の新見市と、自治体と地域住民がガッチリ協働して動き始めた感があります。
じっくり構え準備万端・時機到来、あるいは捲土重来か。
岩手でも秋田でも福島でも高知でも和歌山でも、さらに続々と地域が続くでしょう。また本格的な自伐林業チームも全国で続々生まれ始めています。おもしろくなってきましたね。

視察に来た、益田市、津和野町、吉賀町のメンバー
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by ken_nakaji | 2014-02-22 22:18 | 森林 | Comments(0)
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