石巻市の自伐型林業挑戦者たち

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写真は穏やかな松島だが、昨日石巻にて自伐型林業挑戦者との打ち合わせに参加された4人中3人が、大震災の津波では危機一髪の体験をされていました。打ち合わせ終了後の懇親会で、津波当日の話になり
雄勝から参加の方は自宅で地震に合い、津波が来るということで近くの丘に避難したが、予想を上回りその丘に津波が押し寄せてきた。あわてて丘にある木によじ登って何とか津波を回避したが、海水をかぶり寒さで本当に死にそうだったという。
研修をおこなっている皿貝地区は、あの大川小学校の北上川を挟んで対面に位置するところだが、今日参加者の一人はこの大川地区に当日おり、小学校の近くを皆と一緒に避難中に津波に襲われたとのこと。地域の中心者であった彼は、皆を誘導しながら高台を目指しているときに津波に襲われ、間一髪免れたが背中に波をかぶったとのこと。すぐ1m後ろを逃げていた仲間は、波にさらわれ亡くなったという。
もう一人の若者は仕事で女川におり地震に遭遇。車で高台に逃げようとしたがあちこちで渋滞が発生、路地を縫いながら逃げていたが波が迫り、最後は車を捨てて走って高台に逃げ間一髪助かったという。

皆、凄まじい体験をしている、被災し、家を失い、仕事を失い、今自伐型林業で再起をはかろうとしている。こういう真面目な庶民に、支援の手はきちんと来るべきであろうが、どうもそうではない。しかし、我々が微力ながらこの人たちに到達している。何とか力になればと勇気もでる。しかし、皿貝チームはちょっと壁にぶち当たっている。彼ら仲間の山(約40ha)で自伐林業を展開しようとしていたが、森林組合が先に森林経営計画を立てていることが判明。行政と森林組合からストップがかかる形になってしまった。山林所有者である彼らは委託契約をしたつもりなかったようだが、判を押してしまっていたのだ。契約は成立しているということだ。しかし、被災者である彼らが必死で自分の山で自立しようとしているのである。森林組合等は既得権益を、この場に及んでも主張するのではなく、地域住民の必死の姿に耳を傾ける事が必要である。計画変更に応じ、共同経営なりにすべきである。どうしてもやるのなら下請けにという話も出ているようで、とんでもないことである。もっと山林所有者を向いて対応すべきである。次の交渉がよい方向に行くことを祈りたい。我々も必死で対応しないといけないと改めて感じた。
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by ken_nakaji | 2013-12-02 21:34 | 森林 | Comments(0)
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