高知県東部の山です。皆伐して再造林してない放置型の「ハゲ山」が目立ちます。そのハゲ山の谷部が軒並み沢抜け状態になっています。またでかい作業道と思われる横線が山に入っています。飛行機から見えるのでかなり大きな作業道です。この作業道を基点にして縦に茶色い線がいくつも入っています。作業道を基点にした崩壊がたくさん発生しています。これで奈半利川は数年濁水状態間違いなしですね。
こちらは紀伊半島です。高知東部と同じ現象です。これで熊野川等が数年濁水状態ですね。
紀伊半島では深層崩壊が話題になっていましたが、ほとんどの崩壊や沢抜けは、こういうものが多きと思います。荒い林業施業が原因です。人為的原因によるものです。森林・林業再生プラン等により大規模施業が多くなり、こういう結果を招いています。これは大問題です。が、あまり表に出ることはありません。もっと本当のことを出さないとダメですね。以下の写真は紀伊半島の大規模な表層崩壊ですね。一番高いところに皆伐のハゲ山があったような感じです。そのハゲ山で発生した崩壊が一気に下の山も押し流したような気がします。
紀伊半島ではこのような、再造林放棄の皆伐によるハゲ山があちこちで見受けられます。今回のような災害につながる原因があちこちにあるということです。今回の災害は起きるべくして起きたとも言えるのではないでしょうか。
これは九州の大規模皆伐による、大規模ハゲ山です。
以下のところは、高知で多く見られるようになってきた、荒い間伐です。7割ぐらい間伐しているのではないでしょうか。ヒノキ林は間伐しすぎで枯れ始めています。最悪ですね。その下の写真は、林縁部だけ木を残しているような感じです。ほとんど皆伐といえるような状態です。京都のテレビで放送していた間伐の様子も木を伐りすぎてスカスカ状態でしたが、やってる業者は何食わぬ顔で、これが当たり前という感じでした。何ともいやな雰囲気を感じます。
大規模化を推し進めてきた林業界の結果が、大雨とともに実体を見せ始め、人の目につくところでも現れ始めました。早く軌道修正しなければ大事になりそうな気がするのは私だけでしょうか。
早く、森づくりを担保できる自伐林業方式を広めないといけないですね。