吉里吉里国 薪の湯から

深沢さんよりのメールです。
三木さんが活躍してくれているようです。

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皆様

「薪の湯」へのご支援・ご協力まことにありがとうございます。
昨日は吉里吉里も停電で、発電機20A1台しか現場になかったため、
トモエさんのボイラー(ボイラー本体は電力不要)1台で、浴槽4000Lとシャワー2000Lの
湯に対応しました。

深澤は早番(8時から16時)だったので、奥様のパン屋の停電対応バックアップ薪石窯3
基を4時から
暖め、10時からは吉里吉里でボイラーの焚き方。「かま爺」そのもので、至福の一日でし
た。

遅番(12時から20時)の報告によると、
夕方からは、わんさかわんさかと数百人の「入浴客」が来場し、薪くべは、蒸気機関車の
様な状態になったそうです。
シャワー(8本)が人気で、シャワー用の湯沸しが特に大変だったそうです。
今日からは、ボイラー2基で対応できますので、文字通り「千人力」でしょう。

取り急ぎ、ご報告まで(これから、遅番で現地に「さん介」として向かいます)

★現地でご協力いただける方(見学は除く)は、事前に必ず 遠野農林振興センター(下
記)三宅、or松坂まで
ご連絡をお願いいたします!!!!!
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シャワーが大人気のようですので水桶が増えています。
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給水は完全に自衛隊の給水ルートに入ったようですね。
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電気の復旧も急ピッチのようです。
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皆様

今日も「吉里吉里国 薪の湯」から、気持ちよく戻って参りました。

多くの方々から、「本当にありがとうネ、助かっているヨ」と言われると、
「いやいや、皆さんが喜んでいただければ・・・」と疲れなど忘れ、
ご支援・ご協力・ご心配いただいている皆様の顔が浮かびます。

今日も大阪からわざわざ なにわ№の軽ワゴンで三木様が(土佐の森・救援隊にも所属して
いるご縁で)いらして一日中、家屋廃材の釘抜き、薪切り、薪運び、薪くべ と大活躍で
した。
本当に頭が下がり放しです。

私ども「遠野農林振興センター前線部隊」は何をしているか、というと・・・
①早番部隊(8時に遠野出発)が朝一番でまず、2基の薪ボイラーに着火。
(2基のボイラーは全く特性が異なるので、
 トモエテクノさんのボイラーを例で説明を試みますと)
②細い薪を中心にくべ続け、90℃位までボイラーの中にある缶水を加熱します。
③貯湯タンク4つに5トン分の貯水槽から水中ポンプで
水を張ります(水は、1日に2回自衛隊さんが計8トンを供給してください
ます。恵庭市から来ている第72戦車連隊、第4戦車中隊。自衛隊は偉い!)。
④それから、貯湯タンクとの循環ポンプを発電機で回します。
⑤貯湯タンクを温めながら、シャワー用のタンクを41℃まで加温します。
大体この時点で13時頃
⑥この頃、遅番部隊が到着し、前日の浴槽の水抜き、清掃。
⑥浴槽用のタンクの湯の温度が50℃以上になった時点で、女湯から浴槽
に湯を張ります。
この時点で14時頃、避難所の方々に「おかみ(女性)さん、時間ですよ~」
とアナウンス
⑦男湯の浴槽用の湯はその後、また、蒸気機関車の様に薪をボイラーにくべて
沸かし、遅くとも16時頃までには男湯も入れるように準備をします。
⑧本格的に入浴が始まるのは17時頃からです(昼間は避難所のほとんどの方が
片付けや炊き出しなど、働きに出ていて、戻って来られるのが、17時頃の様です)
⑨シャワー(8本)を使い出すと、どんどんシャワー槽(1千リットル)の湯が
減ります。

今日は、このシャワー槽への補給タンクを設け、バスポンプ3台を使った「新たな
熱交換システム」を「構築」。いかなるシャワー需要にも対応できるようになりま
した。
補給タンクに水を上げ、バスポンプ3台がフル稼働して、どんどんシャワーの湯を作り続
けます。浴槽はたまにリクエストに応じて熱い湯を足して差しあげます。

あとは、20時過ぎまでこの作業を続け、お客様の状況を見て引き上げます。

近況の写真を何枚か添付します(前と重複があったらすみません)


【バイオ研で検討されている「政策提言」に関して】
難しいことはわかりませんが、津波被災地に毎日通っていて強く感じていることを
何点か・・・
①津波を防ぐのは10m程度の防潮堤では無理なことは皆さんご承知のとおり。
しかし、それらはとてつもない国費と時間を費やして築いてきたものでした。
それが、千年に一度とか想定外とかでほとんど機能しないばかりか、ひっくり返っていま
す。
それに対して、釜石港に積まれている石炭の山が微動だにしていないのには驚かされます。
台形の四角四面がまったく崩れもしていません。表面のビニールシートが破けているだけ。
防潮堤は、コンクリートの壁ではなくて、石炭(では火災が危ない?)のようなロックフィ
ルにすべきでは。
とにかく、崩れ去った防潮堤を再構築しないうちは、津波被害想定区域内では作業もおち
おちできない状況です。ノーガードで思い切りパンチを受けるボクサー同様です。

②もう、あの場所(明治三陸大津波に基づく津波被害想定区域内がきっちりとやられてい
ます)には、人は定住すべきではないと強く感じます。
高台に新たな街を築き、そこにチップや薪ボイラーによる地域熱供給の木造のフラット(
低層集合住宅)を建てましょう。
燃料は、裏の山にいくらでもというくらいあります。用材も含めてその収穫が仕事になり
ます。どうしても木質バイオマス発電がしたければ、木材乾燥や食品加工などの小規模産
業での熱利用も含めた3千kW級以上のコ・ジェネを検討すべきです。
船を失ったのでチェーンソーを持って山へ という方々の受け入れ体制(出口も)が必要
です。

③「命は助かったどもな~」という声を最近、被災現地でよく耳にします。
先行きが全く見えない。
仕事が、産業再建が必要です。
国際情勢には逆行するとは思いますが、農林水産物は国内消費を多くするような政策に転
換し、農林水産業で雇用を創出するようなことをしていただかないと、自殺者が6桁/年
になってしまうのでは、と心配です。
domestic fair trade(国内の農林水産生産者いじめにならない適正な価格で取引を!)
という概念を提案します。

④被災者の方々には失礼かもしれませんが、
添付した写真の「観光船はまゆり」は、何度その前をとおっても驚きます。
あれを後世に津波の恐ろしさを伝えるモニュメントとして残したらどうか、といつも通る
たびに思います。赤浜のヒョッコリひょうたん島が目の前に見えるところにあります。

何も専門的なことをわからずに、偉そうなことを書いてスミマセン。
毎日津波被災地にいると、いろいろなことを考えさせられ、頭がおかしくなります(前か
らだろがッ!)。
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by ken_nakaji | 2011-04-10 20:43 | 森林 | Comments(2)
Commented by みき at 2011-04-13 23:07 x
大阪の三木です 深澤様お世話になりました

かなり実際より良いようにコメント頂きました
実際には私は岩手に向かう途中の東北道で大きな
余震に遭遇したため到着が遅れ、日本森林ボラン
ティア協会事務局長山本と会員1名より引き継ぎ
のあと、実質1日の作業しかお手伝いできず 
あと1日は土佐の坂本さんへの引き継ぎで終わってしまいました
また次回参加できれば、ご指導いただいたことをふまえ
お手伝いが出来ればと考えていますので、よろしくお願いいたします。
現在は当森林ボランティア協会の2名も(1名は長期滞在予定)お手伝いをしているはずです。

中島さん 坂本さんが持っていた現地の風呂やボイラー関係の資料がありましたらファイルを送っていただけないでしょうか・・・よろしくお願いいたします。
Commented by ken_nakaji at 2011-04-15 16:40
三木さん、お疲れ様でした。
今回は消化不良だったようですね。次回またよろしくお願いいたします。資料、現在あるものを送ります。
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